海外ナンパ師のABC

外国の女性を抱くことについて

Tinderで外人とマッチしたのに出会えない貴方へ Part3

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☆このエントリー、ひいてはこのブログでは基本的に日本人の女の子ではなく外国人の女の子に焦点を絞って語っています。ご存知の通り、双方ともなかなかに気質が異なるというのが自分の個人的見解なので日本人女の子のナンパにはあまり役立たないかと思います。

☆ブログ全体で「外国人」「欧米人」「白人」という言葉を便宜的に使用しますが、僕自身はこの言葉で彼女達を一括りにするのはいささか暴論であると考えております。決して、上記の言葉で一般化することなどはできません。国籍によって大きな違いがあるし、突き詰めていえば同じ国籍でも全く異なる性格の女の子がいるというのは当たり前の話です。ブログ内の言動はある程度の経験に基づいた信憑性のあるものであると確信していますが、上記のことを踏まえて読んで下さい。

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ま~たtinderの記事かよ!って感じだけど、もうすぐ終わるはずだから許して。

 

 さて、tinderで外人の女の子とマッチして出会っていい感じになりたいと思っているけど、マッチすらしないし、マッチしても会話が続かないという貴方。もし読んでなかったら、最初に過去記事を読んで下さい。↓↓↓

 

tinderのtips過去記事一覧

まずはtinderでマッチ数をあげるための写真選びについて

 

marumarucircle.hatenablog.com

 

それでもって次はtinderをする時のマインドセットについて

 

marumarucircle.hatenablog.com

 

そして、tinderのオープナーについて

 

marumarucircle.hatenablog.com

 

 どうだろうか?今のあなたは写真選びも完璧だし、tinder内のみで超絶面白いオープナーを繰り出すアルファメイルだ。じゃあ今日は何を話すかってのは大体検討がつくと思う。

 そう、どうやってアポるのって話。

 

 

tinderからアポる方法は?

 

 結論を言うと、tinder上のチャットで1番重要なのは、「言い訳を作ってさっさと会う約束をしろ」だ。

 前にも話したようにネット上の女の子のあなたに対するコミット度合いは異常に低い。リアルで対面しているわけでもない。あなたに借りがあるわけでもない。おまけに平均以上の女なら大量の男とマッチするからあなたのために割く時間は極めて限られている。ネットではリアル以上にあなたはone of themだ。そういう連中を相手に長々とネット上で和みを入れようとするのは個人的には悪手としか思えない。よく「チャットで仕上げた。これで即は確実」云々といったことを述べている人がいるが僕が思うに、その女の子は最初から見た目とかで仕上がっている。特別なチャットスキルとかはあんまり関係ないと思う。これはいずれ詳しく話すが、オンラインのチャットは女の子を魅了する場ではない。リアルで会うための「橋渡し」でしかない。

 誰だってネット上での会話を鬱陶しいと思っている。リアルで会ったことのない男のために長々とタイプするのは面倒くさい。鬱陶しいと思っていないのは、全然女の子からメッセージが来ないモテない男だけだ。極力、ネット上での会話は避けて、すぐにリアルでのアポを取り付けるよう努力すべし。

 酋長がアポるまでの典型的な流れを説明すると、オープナーでぶちかまして他の男と差別化する→2、3言目には何かと言い訳をつけてアポをセッティング。だ。すごいシンプル。

 経験から推察するに、オープナーで食いついた女性にすぐアポ打診をしても全く嫌がられない(1単語のみでの返信等、反応が薄かったら駄目だろうけど)。逆にそこから話を広げようとすると徐々に食いつきが下がっていく傾向にある。

 下記にケーススタディを出すが、注目してほしいのは、リアルで会う理由だ。滅茶苦茶適当。なんだっていい。だって、彼女達だって会いたいんだから。(英語がところどころ変だけど見なかったふりしてね!)

 

ケース1: スカーレット・ヨハンソン(アメリカ人)

 僕はアメリカ人相手には『ロスト・イン・トランスレーション』オープナーを繰り出す。この映画知らない人はググって下さい。東京に来るアメリカ人はほぼ100%の確率で知っています。

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 ちょっとわかりづらい内容だと思うので解説する。"Lost in Translation"は2003年に発表されたソフィア・コッポラ監督の大ヒット作品で、超ざっくりと要約すると、来日した2人のアメリカ人の男女が慣れない異文化やそれぞれの事情云々があって寂しくホテルのバーで飲んでいたところ出会い距離を縮めていくが別れなきゃならなくなるっていう切ない感じの話だ。ここでは、「慣れない異国の生活で寂しくしている」って意味で"lost in translation"という言葉を使ってる。頻出なので要チェックね。

 

<日本語訳>

酋長: Lost in Translationしてる? ;)

スカーレット:それでアタシがスカーレット・ヨハンソン(映画内のヒロイン)になれるとしても、答えはnoね ;) 日本に長くいすぎたわ。あなたはビル・マーレイ(スカーレットの相手役の男)になりたいの?

酋長:君がスカーレットじゃないなら、僕がビルになる理由はないよ。でもホテルのバーで飲むのは構わないよね......... ;)

 

 これはおしゃれ。日本語だったら絶対に言えない笑 ビルとスカーレットがホテルのバー(パークハイアット東京) で寂しく飲んでいるのが印象的な映画だ。異国で生活する孤独感をうまく表現している良作だと思う。

 ちなみに僕はバーで飲む金なんてないので、やっすい中華料理屋に連れて行ったw

 

 

ケース2:旅人(アメリカ人)

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 「普段こんなことはしないんだけど、明日、日本出る感じだし(プロフィールに書いてあった)、余計な会話はすっ飛ばして会わない?」

 これはちょっと極端な例だけど、粋ったファーストメッセージとか奇をてらった会話は一切なし。旅行者とマッチしたら、「時間がないでしょ?」っていう言い訳ですぐアポ取り付ける。実際彼女達は長々とチャットしている時間はない。この言い訳は結構役立つのでルーティンとして覚えておいて損ではないだろう。

 

ちなみにもうちょっと丁寧なやつ。↓

ケース3:旅人2(イギリス人)

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アジア人ぽいねっていうオープナーで差別化からの「時間ないでしょ?」って言い訳でアポ打診。

 

次。

 

ケース4:なんかすごい褒めてくれるロシア人

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<ざっくりした日本語訳>

酋長:やさしそうだね。

ロシア:こんなメッセージ受け取ったことないわ!でも私はラフで失礼な女よ!

酋長:そうは思わないな。花道の先生でしょ?

ロシア:あながち間違っちゃいないわ。ところであなたは何をしている人なの?さっぱり見当がつかないわ!

酋長:……どうやら僕達話すべきことが沢山あるようだね。天気もいいし外でchillしない?

ロシア:いいわよ!ところであなた本当に日本人の男?女の子を誘うのがうまいのね!抱いて!

 

・・・とまぁ、例を挙げればキリがないのでこのあたりにしておく。

 

まとめ

 

大事なことだから何度でも言います。

オープナーで差別化して、言い訳つけてさっさとアポる。

 

 最後に1つだけ留意しておくべきことを述べて締めようと思う。彼女がアポを承諾するに至るまで複数の壁を乗り越えなければならない。そして、その壁は全てあなたがコントロールできるものではない。例えば、彼女の気分、その日の天気、あなたから少し離れたところにいる、仕事や用事で忙しい、Likeしたけど実はそこまであなたの顔に対する食いつきがない、tinderのデートに飽きているが惰性でやっている等々、、、挙げればキリがない。

 だからこそ抑えるべきところはしっかりと抑えて、無駄なところで出会いのチャンスを逃すということは避けよう。

 抑えるべきところとは、すなわち、

 

  1. 写真が相手の興味を引くようなものになっているか
  2. オープナーに工夫があるか
  3. さっさとアポに移行するための会話ができているか

 

の3つだ。

 

 

嫉妬という感情について

 最近嫉妬している。東京の路上で声をかけた女の子と珍しく長く関係が続いていたわけだが、一時期一悶着あって今はなんかお互い微妙な距離感で連絡を取り合っている。で、まぁ電話の時とかメールの様子で、女の勘ならぬ酋長の勘が働いて、他の男と寝ているんだろうな感がびんびん伝わってきていて、まぁそんなことを直接確認するほど自分も野暮ではないし、こういう微妙な関係を作った元凶は実は自分にあるので口を出せるわけでもなしに、ノータッチを貫いているのだが、やっぱり定期的に得体の知れないどす黒い感情が沸き上がってくる。

 そして、一方でその得体の知れないものを分析しようとする冷静な自分もいる。こういう感情が沸き上がるときは決まって、どんな男と寝ているのだろうかと想像するときだ。自分よりもイケメンなんだろうか。自分よりも社交的で気遣いに長けた人なんだろうか。自分よりセックスがうまいんだろうか。自分より頼りがいがあって一緒にいて落ち着く人なんだろうか。想像はつきない。嫉妬心というよりも恐怖心だ。結局、僕は彼女の承認を利用して自分が優れた男であることを確認しようとしているだけだ。自分の腕の中で安心して寝ている彼女を見て、歩いている自分の腕に絡んでくる彼女を見て、誰かから特別に必要とされている格別な人間であると錯覚している。そういう自分よがりな幻想が打ち砕かれると怒りに飲み込まれる。

 嫉妬心ってそういうものだと思う。みみっちいし、恥ずかしいから誰かに面と向かって言うなんてことは到底できないものだ。

 本質的には人間に優劣なんかないはずだし、会う人会う人が自分より優れているかどうかなんて考える人生は悲しい以外のなにものでもない。ナンパを始めてからそこそこ女を抱けるようになって、そういう劣等感とかいった類のものはなくなったと思ったが、根本的には自分は以前と何も変わっていないAFC、どこにでもいるような欲求不満の非モテだったわけだ。

 

 椅子に座って本を読んでいても、仕事をしていても全然頭が働かないから、お決まりの「酒を飲んで忘れる」と「他の女と寝る」を試してみようと、昨日Tinderの女とアポを取りつけたが、こいつがとんでもなく相性が悪く自分が苦手な女の典型的なやつだったので、何も起こることがなく逆にストレスがもっと溜まった。というわけで、日記にしてネットで晒したらちょっとは自分の状況を笑ってやることができるかなと思って、このエントリーを記した次第だ。

 

Tinderで外人とマッチしたのに出会えない貴方へ Part2

 こんにちは。寒いですね。京都はもう外出禁止令出してもいいんじゃないかってぐらい寒い。夏はクソ暑くて冬はクソ寒い。旅行で数日滞在する分にはいいけど、確実に住む場所ではない。

 さて、前置き書くのが面倒臭くなってしまったので、さっそく題名通りTinderの話をしようと思う。Tinderに限らず、出会い系アプリでマッチしたのに会うところまで漕ぎ着けない、特にTinderに関しては一発目のメッセージに返信すらこない、という悩みは誰でもあるんじゃないだろうか。そう思って書いたのが前回の記事だったわけだけど↓↓↓

marumarucircle.hatenablog.com

正直、ちょっと適当すぎたと反省している。間違えてはいない。正しいし確実におさえておくべきポイントだ。けれど、要約すると「コツなんかない。最低限これだけやって後は運に任せろ」みたいなことを吐き捨てているだけで、藁をもすがるような思いの非モテ達に本当に藁投げちゃった感じの回答だ。特に、「結局は写真が1番重要だからメッセージ何書こうとか偉そうなことぬかす前に」云々のクダリは本当にひどい。

 

 だから、今回は前回の記事を踏まえた上で、じゃあ具体的にどんなメッセージを送ればいいの?という話に移る。 

 結論から言うと、「スパイスを加えろ」だ。他の男が送る退屈なメッセージと言ってることは同レベルでいいんだけど、そこに一味付け足す。

 私、酋長のフィールドワークによると、日本にいる大抵の外人の女の子が受け取るメッセージは"Hi","Hey","How are you?","What do you do for a living?(仕事何?)","Where are you from?","You are cute"に集約される。こんなメッセージを何百と受け取ったらそら返信するのも面倒くさくなる。かといって、我々、英語の下手なジャパニーズがウィットのきいたオープナーで彼女達の関心をガッチリ掴むなんてのも至難の技だ。ベストなオープナーを考えるのに何時間も費やすのも現実的ではない。第一、いいオープナーをひねり出してもその後の会話をそのテンションで続けられるのかということを考えると、オープナーの熟考に時間を費やすのは得策ではない。

 そこで、インスタントで簡単に作れるけど、他の男の退屈なオープナーとは一味違うメッセージを作るコツがある。それが「スパイスを加える」ということだ。

 まず始めに、"Hi","Hey","How are you?"は論外。説明もいらない。

 "What do you do for a living?(仕事何?)"は実はそれほど悪いファーストメッセージではない。もちろん言い方を変えればの話だが。こんな感じだ。

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何の仕事をしているかを聞くこと自体は悪くない。ただ、直接聞くのはあまりにも退屈だし、みんなやっている。だから、ちょっとひねりを加えて職業当てクイズにする。職業はなるべく奇抜なものの方がいい。「看護師?」とか「英語の先生?」とか聞いても面白くないのは言うまでもない。どうだろう。あまり難しくはないんじゃないだろうか?

 "You are cute"もこの容量で行く。もちろん直接言ったところで彼女の興味を引くことができないのは明白だ。その人がかわいいとなおさらだ。だから言っていることの基本は同じなわけだけど、ちょっとひねりを加える。

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*横顔は"side face"ではなく、 "side profile"と言うそうです(2016年12月26日追記)

マーゴット・ロビーとはナンパ師にはお馴染みの映画『ウルフオブウォールストリート』のジョーダン・ベルフォードの妻役、ナオミを演じていた女性だ。最近だと、ハーレイ・クイン役の方が有名だろうか。美人だよね。 

 彼女の名前を出して間接的に美人だと褒める。別に言っていることは「君は美人だ。」と変わらないけど、それを直接言うのはあまりにも野暮だからちょっとひねりを加えようよという話だ。

 結構大事なことなんだけど、欧米人、特にアメリカ人と話す時は、直接法で会話しないことを意識すべきだと思う。連中は、ごく日常的な会話の最中も隙あらば、ジョークや皮肉をつっこんでこようとする民族だ。

 例えば、自分が個人的に好きなオープナーはこちら。これはプロフ写真の全てが真顔の女の子に送ったメッセージだ。

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"You are making a serious face on every pic lol"なんて返事のしようのないオープナーよりましだ。

 

どうだろうか?少々長くなってしまったので、今日はここで締めにしたい。

あまり難しくはないと思う。別にごく普通のことを聞くのは全く構わない。けど、ちょっとそこにひねりを加えただけで、他のボーイズの退屈なメッセージとは一線を画すことができる。

ちなみに興味がある人はこちらの記事も参考にするといいだろう。手取り足取り教えてくれていて非常にわかりやすいので英語が読める人にはお勧めだ。

www.tinderseduction.com

 

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Have fun, have sex

 「同じような声掛けして、同じような店に連れ出して、同じようなセックスして何が楽しいんだ」

 先日、イーストは渋谷の路上で吐き捨てるように言った。彼は僕のストリートナンパを1番見てきた男だ。僕が同じようなオープナーで同じような女の子たちに声をかけ、同じような話をするところを間近で何度も目撃している。

 彼は今、ボルチオ開発だかなんだかにハマっている。僕は話半分に聞いているから具体的には何をしているのかはよくわからないが、とりあえず女の子の性感帯を探求することに喜びを感じているらしい。

 

 今日はイタリア人の女の人と飲んだ。tinderで会った人だ。わざわざ横浜から僕のいる場所まで来てくれた。最初から食いつきは上々。初対面で結構緊張しているのが見て取れたが、少し時間を置けば普通にセックスできる女だ。

 2時間くらい飲んだら適当に寝てすぐに家に帰ろう。それで何か理由をつけて音信不通になろう。居酒屋を出て手をつなぐ。ラブホの方へと歩く。また1即。

 ただ唯一の問題は、僕がヤりたくないということだった。彼女が失恋を乗り越えるために右肩に彫った刺青の話なんか興味なかったし、僕に気を使って作る笑顔も緊張を隠すためにネックレスをいじる手の仕草も全てが不愉快だった。彼女と寝た後、数日間、しつこく連絡が来て、僕が冷たい対応をするうちに自然消滅するという道筋も目に見えていた。そうやって僕は女と自分を傷つけてきた。そしていい加減その繰り返しに飽きていたし耐えられなかった。

 だから僕は手をつなぐことすらせずに逃げるように家へと戻った。

 

 家に帰ってぼんやりしていたら、玄関のドアが開く音がして続いて"Yo!"と怒鳴り散らす声が聞こえた。僕も"Yo!"と怒鳴り返す。

 今、半同棲状態にあるスウェーデン人の男だ。彼は毎日のようにバーやクラブに赴いては女の子をお持ち帰りする真性のプレイボーイだ。耳を塞ぎたくなるような大声でよくしゃべりよく笑うのが特徴で、そのエネルギーだけで一気に場を支配してしまう。初対面のどんな人であっても一瞬で打ち解けて、"easygoing"という言葉を体現したような奴だ。

 彼は僕のもとにふらっと来ては、満面の笑みで、「昨晩はファックしまくって最高だったぜ」とかいった話を報告していく。僕も彼にどんな女をファックしたかとか北欧の女は最高だとかいった話で応戦するのだけれども、人の話を全く聞かない男なので、自分が話したいことを話終わったら満足した表情でどこかへ行ってしまう。しかし、不思議と彼と話した後は気分が高まり楽しくなる。

 僕は今日起きたイタリア人との話をしようと口を開いた。なんとなく滑稽な話にして終わらせたかったのだ。彼がいつものように満足したような笑顔で適当なコメントをくれれば、今日の出来事は全て帳消しになる気がした。

 「今日のデートは最悪だったよ。全く楽しくなかった」

 しかし、彼は僕の期待に答えてくれはしなかった。隣の部屋でパソコンをいじる手を止めて僕の方をまっすぐと見つめてきた。

 「お前は何を求めてデートに向かったんだ」

 「なにって……セックスかな」

彼は僕の向かい側の椅子にドスンと腰を降ろして、徐ろに口を開いた。

 「いいか。女はお前とファックするためにデートに行くんだ」

 「そうだろうね」

 「それでもってお前は女をファックしなければならない。何故ならお前は男だからだ。男である限り、それは自然なことだ」

 「うん」

 「ただ俺がデートに行く前にいつも心に決めていることがある。それは、今日のデートを俺の人生の中で最も楽しいデートにするってことだ。俺はどんなデートだって人生最高のデートにするんだ」

 「相手の女を楽しませようとかそんなのはどうだっていいんだ。女が退屈だったら店員と楽しめばいい。女の周りにいる他の客と絡めばいいじゃないか」

 「お前が楽しんでいれば相手も楽しむ。それでお前をドリーム・ガイだと思うんだ。そしたらファックは目の前だ。実際のところファックなんかどうでもいい。いつだってお前が1番楽しむことだけを考えろ」

 「女はお前のことをファックしたいんだけど、ファックするに値するかどうかいつも見極めている。お前がファックしたいだけの男だったらそんなのはすぐにお見通しさ。自分が楽しむことだけを考えろ。自分がfucked upすることだけを考えろ。そうすれば自ずとファックは結果としてついてくる」

 「だから、俺の前で『今日のデートはつまらなかった』とかシケた面を晒すのは金輪際なしにしてくれ。人生は短いんだ」

 彼は話し終えると、いつもの無邪気な笑顔に戻って僕の腕をブンブン振り回して部屋を出て行った。

 

 ここ2日でそんなことが起きた。自分の文章力のせいでうまくまとめられないんだけど、とりあえずどこかに記しておきたかったので、取り急ぎここに書いた。

 

 

アルゼンチンナンパ Part 7 昼下がりの処女

 ナイーは朝早く家を出て、僕は昼の12時くらいまで寝ていた。2時頃に例のジャスミンがまた家にやってきた。今日、家にやってくるとはどういうことかを彼女も承知しているはずだ。僕は正直彼女の初体験の相手になっていいのかどうかわからなかった。普通に考えると、僕みたいな男にその資格がないのは明らかだ。なんたって、ゲーム感覚で女とセックスする男なのだから。ちょっとだけ昔のガールフレンドのことを思い出した。彼女も僕が初体験の相手だったが、なかなかさせてくれなかった。彼女は初体験を最高の思い出にしようと必死になっていた。僕はそんなのどうでも良かったから早くヤりたかったのだが、どうにもこうにも聞かないので、京都の五山に送り火が灯される日にすることにした。特別な感じがしたからだ。

 ジャスミンは違った。確かに1日だけグダったが、それだけでいとも簡単に決心してしまったのだ。たぶん20年も処女だったから、いい加減ヤりたかったんだと思う。それとも彼女にとって僕は特別だったのだろうか。僕にとって彼女は特別ではなかった。数稼ぎでしかなかった。そして、そのことに少し罪悪感を抱いている自分がいた。処女は苦手だ。

 結局、3回ほどした。アルゼンチン滞在中で1番気持ちいいセックスだった。彼女はずっとディープキスばかりしてきた。サンプル数が4つしかないので確信を持って言えはしないが、南米の女はディープキスが好きだと思う。唇が痛くなるまで延々とキスをし続ける。

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 その後、2人で寿司屋に向かった。クリームチーズやアボカドの入った得体の知れない、しかし非常に美味の寿司を食べながら、自分の嫌いなものやことについて話し合った。僕は、東南アジアの蒸し暑さやアルゼンチンの食べ物などを挙げた。彼女が何を挙げたかは覚えていないが、最後にボソリと「あなたがすぐにアルゼンチンを出て行ってしまうこと」とつぶやいた。僕は別に寂しくなかったが、彼女の手を握った。わざわざ正直になって彼女を傷つける理由など全く見当たらなかったからだ。しかも、彼女は僕のことを心から好いてはいなかった。たぶん心から好きになろうとしていただけなんだと思う。僕らはお互いを騙し合っていた。でも、それもまた誤りかもしれない。

 次の日、彼女は空港へ向かうシャトルバスのところまで見送りに来てくれた。僕が「さよなら」と言うと、ふいとターンしてスタスタと歩き去って行ってしまった。

 こうして、僕の1週間にわたるアルゼンチンツアーは終了した。

 

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アルゼンチンナンパ Part 6 ベネズエラ人とアルゼンチン人を連続即

 日曜日だ。僕は今までサボりにサボっていたストナンを今日こそは真面目にやろうと思い、朝からストリートに立った。最初に向かったのは、公園だった。日曜日の昼間だし、女の子たちは公園で日向ぼっこしているだろうというなんとも安易な予測からの決断だった。しかし、予想に反して、見つけることができたのは小さな子どもを連れた家族ばかりだった。 

 その次は、僕が住んでいたパレルモからは少し離れたところにあるモンセラート地区のフロリダストリートという繁華街へ向かった。タクシーに乗っていて異変に気づいた。いつもと違ってソロで歩いている女の子がほぼ皆無だったのだ。フロリダストリートについてみると、人がまばらにしかいなかった。しかも年配の男女やカップルのみだ。欧米では基本的に日曜日は家の中に篭っているという習慣があるのだ。外に出てもお店は閉まっているし、やることがないから家族とゆっくり過ごす時間らしい。せっかく一念発起して出たというのに不運極まりない。

 フロリダストリートは諦めて、レコレータ地区というところに向かってみた。ここにはあの映画『エビータ』でも有名なエヴァ・ペロンの墓がある。墓場の周辺は綺麗な公園が広がっていて、ショッピングモールもある。前回、観光で訪れたときにきれいな女の子が沢山歩いていて、場所的にも落ち着いた所だったので声掛けがしやすいと思ったのだ。ここも例に漏れず、タゲ砂漠であったが、数人だけソロのタゲを見つけることができた。声かけをしてみると、中々反応はいい。しかし、全員全く英語が話せなかった。1人だけ物凄くラブリーな子がいたのだが、彼女もスペイン語しか話せず、泣く泣く放流した。

 その後は家の近くを放浪してみた。ここでも泣かず飛ばずだ。

 しばらく歩いていると、アルゼンチン人らしからぬ女が前方から歩いてくるのを見つけた。夜の7時頃だっただろうか。アジア人ぽいがアジア人ではないし、ヨーロッパ系とは言えないがヨーロッパ系ぽいなんとも表現しがたい感じの雰囲気の女だった。反応は上々。年齢は30歳らしく、僕のジョークにカラカラと高い声で笑う女だった。なんていうか歳相応の笑い方だった。食いつきは十分だったが、友達と夕食に行かなければならないというので、夕食の後に飲みに行く約束をして放流した。

 彼女を放流した後、tinderを見てみると、アルゼンチン人の女から連絡が入っていた。ナイーという発音しづらい名前の23歳の女だ。今日の夜の12時まで仕事があるからその後、飲みにいけるとのことだった。

 ストナンの女に関して、特筆することはない。正直話していて面白いとは思わなかった。会った瞬間から十分すぎるほど食いつきを感じていたので、飲み始めてからセックスまではスムーズだった。わずか1時間くらいのアポだったと思う。流れ作業的にビールを一本飲んで、手をつなぎキスをして、形式グダを崩して、家に連れ出しセックスをする。それだけだ。僕はそれよりも今日中に2即を達成したいという思いに囚われていたので、セックスの後はすぐに彼女を追い出し、ナイーのもとへと向かった。

 ナイーは非常にシャイな子だった。おまけに英語もほとんど話せない。男の子のように髪を短く切り、バイクが趣味で、ガソリンスタンドで働きながら、建築家になるために勉強しているという。今日もガソリンスタンドで8時間バイトした後、バイクで直接プラザセラーノまで向かってきてくれた。彼女は本当にベーシックな英語しかわからなかったので、単純な話しかできなかった。バイセクシャルで以前女の子と付き合ったりもしていたが、去年まである男と同棲しており、別れた後は母親と2人で暮らしているらしい。髪の短い女は自分に自信があり、相手のために妥協したりしないという偏見を僕は持っているのだが、彼女はそうではなかった。終始、ニコニコしながら、拙い英語でなんとか意思疎通を図ろうとしてくれた。

 僕は彼女に飲み物を一杯おごる代わりに、バイクの後ろに乗せてもらう約束をした。彼女のバイクは青だった。なんというバイクなのかはわからない。僕は全く乗り物に興味がない。バイクに乗るのは初めてだった。時速40キロくらいで夜中のパレルモを走った。思ったよりも不安定で怖かった。おまけに、セーター1枚だったので、凍えるように寒い。終始、彼女の体にギュッと抱きついていた。彼女は小さく笑いながら僕の膝をさすった。

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 20分くらいで、アパートの前に着いた。バイクを降りて彼女と向き合い、一瞬の静寂が訪れる。そして、僕はゆっくりと口を開けて、かねてより言ってみたいと思っていた例のセリフを発した。

 

 “Would you like to have some cup of coffee in my room?”

 “Maybe.”

 

 

 

 

 

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アルゼンチンナンパ Part 5 処女とチンピラ

 次の日は土曜日だった。前日の夜、お茶をしてキスまで終えたジャスミンブエノスアイレスの日本庭園へと向かった。途中、僕が持っていた飲み物をくれと言い寄ってきたアルゼンチン人のチンピラみたいなやつを払いのけた時にChinos Puto(チャイニーズのアスホール)と罵倒され、非常に気まずい雰囲気になった。僕はスペイン語がわからなかったので、なんか後ろから罵られたなというふうにしか思わなかったが、ジャスミンが後でなんて言っていたのかを教えてくれた。土曜日の昼間から気分が悪くなる話だ。傷ついたというより腹が立って仕方がなかった。僕は日本庭園にいる間も、彼女との話はそっちのけに、次chinosという言葉を聞いたらどういうふうに仕返しするかをずっと考えていた。

 

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 気がつくと彼女が退屈そうにしていたので、慌てて話しかけた。そして、一通り和んだ後、オレンジを買うのを手伝ってほしいといって、家の近くのスーパーに連れ出した。アルゼンチンでのフルーツの買い方は特殊で、1個1個買うのではなく、袋にまとめて入れて、そばにある重量計で重さを量り、値札シールを自分で発行するというものだった。僕はこの重量計の扱い方がわからず困っており、また、オレンジを家に置きたいからという言い訳を使って家に誘うために、彼女に助けを求めた。ちょっとしたアドバイスだが、女の子を家に連れ出すときは、決して動揺や不自然な感じを見せてはならない。オレンジを置きたいから家に入るのは当然でしょという感じで何の前置きもせず、ササッと入るのがコツだ。彼女は一瞬戸惑いを見せたが、僕がそれをガン無視してアパートの中へ入っていったらついてきた。お茶が欲しいかと尋ねたら、いらないというのでソファに座らせてキスをした。ジャケットもマフラーも頑なに脱ごうとしない。ベッドに連れて行っても靴すら脱ごうとしなかった。そして、彼女が処女であることに気がついた。

 あんまりグダを崩すのは好きではない。し、処女だったら会って2日でセックスしたくないなんて思うのも当然だから、諦めて一緒に寝た。僕はアルゼンチン人のチンピラをレンガで殴りつける妄想をしていた。

 

 

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