海外ナンパ師のABC

外国の女性を抱くことについて

アルゼンチンナンパ Part 7 昼下がりの処女

 ナイーは朝早く家を出て、僕は昼の12時くらいまで寝ていた。2時頃に例のジャスミンがまた家にやってきた。今日、家にやってくるとはどういうことかを彼女も承知しているはずだ。僕は正直彼女の初体験の相手になっていいのかどうかわからなかった。普通に考えると、僕みたいな男にその資格がないのは明らかだ。なんたって、ゲーム感覚で女とセックスする男なのだから。ちょっとだけ昔のガールフレンドのことを思い出した。彼女も僕が初体験の相手だったが、なかなかさせてくれなかった。彼女は初体験を最高の思い出にしようと必死になっていた。僕はそんなのどうでも良かったから早くヤりたかったのだが、どうにもこうにも聞かないので、京都の五山に送り火が灯される日にすることにした。特別な感じがしたからだ。

 ジャスミンは違った。確かに1日だけグダったが、それだけでいとも簡単に決心してしまったのだ。たぶん20年も処女だったから、いい加減ヤりたかったんだと思う。それとも彼女にとって僕は特別だったのだろうか。僕にとって彼女は特別ではなかった。数稼ぎでしかなかった。そして、そのことに少し罪悪感を抱いている自分がいた。処女は苦手だ。

 結局、3回ほどした。アルゼンチン滞在中で1番気持ちいいセックスだった。彼女はずっとディープキスばかりしてきた。サンプル数が4つしかないので確信を持って言えはしないが、南米の女はディープキスが好きだと思う。唇が痛くなるまで延々とキスをし続ける。

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 その後、2人で寿司屋に向かった。クリームチーズやアボカドの入った得体の知れない、しかし非常に美味の寿司を食べながら、自分の嫌いなものやことについて話し合った。僕は、東南アジアの蒸し暑さやアルゼンチンの食べ物などを挙げた。彼女が何を挙げたかは覚えていないが、最後にボソリと「あなたがすぐにアルゼンチンを出て行ってしまうこと」とつぶやいた。僕は別に寂しくなかったが、彼女の手を握った。わざわざ正直になって彼女を傷つける理由など全く見当たらなかったからだ。しかも、彼女は僕のことを心から好いてはいなかった。たぶん心から好きになろうとしていただけなんだと思う。僕らはお互いを騙し合っていた。でも、それもまた誤りかもしれない。

 次の日、彼女は空港へ向かうシャトルバスのところまで見送りに来てくれた。僕が「さよなら」と言うと、ふいとターンしてスタスタと歩き去って行ってしまった。

 こうして、僕の1週間にわたるアルゼンチンツアーは終了した。

 

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